聖書の、ローマ人への手紙で書かれているものを
トルストイが引用した
小説「アンナ・カレーニナ」の冒頭の言葉
この言葉の意味は
例えば、屈辱をうけるとする
恋人に振られたとか
勝負に負けたとか
侮辱されたとか
すると私達人間は
怒り
どうにかお返ししないと気がすまない
と夜も眠れないことがある
しかし
その怒りは決して具体的な行動に移してはならず
人を殴ったり、殺したり、
陥れたりしてはならない
人間ができることは、ただ、その屈辱に耐え続けること、
そうすれば、神様が解決してくださる
アンナ・カレーニナの小説の中にはたくさんの
侮辱された人々が出てくる
オブロンスキーに浮気されたドリー
キティに振られたリョービン
アンナに浮気されたカレーニン
ウロンスキーに遊ばれたアンナ
小説の中ではこれらの登場人物は色々に行動を起こす
誰が幸福で不幸なのか
小説を読めばわかるのですが、
リョービンはこの言葉を生きた素晴らしい登場人物として
私はこの人物が好きです
それにしても
日本人は考えるのです
神様なんているの?
もちろん
具体的な神様はいないのは
サンタクロースを信じない子どもと同じ
それでも
やはり神は心理的な存在として確かにあるようです
これを信じて私達は
敬虔に毎日を生きれば
全ては丸く収まるのです